家庭教師のアルバイトに興味があるけれど、始める前にメリット・デメリットを知りたい!
家庭教師バイトって、周りにあまりいないからイメージが湧きにくいけれど、実際のところどうなの?
本記事では、このような方の悩みを解決するために、家庭教師バイトとして2年間働いてきた私が感じた、メリット・デメリットをいくつかご紹介していこうと思います!
世間でよく言われているメリット・デメリットから、実際に働いて判明したことまで、家庭教師バイトのリアルを皆さんに提供していきます。
全部で14個も紹介しているので、少しでも家庭教師バイトを考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。
また、家庭教師バイトの実際の始め方や、合格するコツは以下の記事に載せているので、気になる方は参考にしてみてください。
目次
家庭教師バイトのメリット
では、さっそく家庭教師バイトのメリットについてご紹介していこうと思います。
今回紹介するメリットは以下の通りです。
家庭教師バイトのメリット
- コミュニケーション能力が身に着く
- 物事を分かりやすく伝える力が身に着く
- シフトが比較的自由に組める
- 大人と話すスキルが身に着く
- 手厚く迎えられる
- 時給が高い
- やりがいがある
- 自由に学習カリキュラムが組める
それぞれについて、詳しく解説していきますね!
①:コミュニケーション能力が身に着く
家庭教師って勉強を教える仕事だから、コミュニケーション能力とかあまり関係ないんじゃないの?
このようなイメージを持っている方も少なくないと思うのですが、家庭教師は生徒の家で1対1で指導を行います。
そのため、家庭教師にとって、生徒と強い信頼関係を構築することは最重要と言っても過言ではないでしょう。
信頼関係を築けないと、なかなか生徒も言うことを聞かないですし、授業が苦になってしまいます。
予想以上にこれが大事だったりするんですね。
ここで、生徒との信頼関係を築くには何が必要でしょうか?
答えは、日々の雑談や些細なコミュニケーションです。
家庭教師って、塾講師や学校の教師よりも生徒と密接な関係にあるため、コミュニケーションをとる機会が多くあります。
しかも、初めのうちは生徒が慣れていないため、自分から話しかけることばかりです。
なので、嫌でもコミュニケーション能力は培われると思います。
②:物事を分かりやすく伝える力が身に着く
家庭教師では、自分の知識を相手に以下にわかりやすく伝えるかが大事になってくるので、家庭教師として働いていると、相手の立場に立って物事を伝えるといった能力が養われます。
相手がその知識を知らない前提で話すため、言葉選びなどは結構気を遣うようになりますよ。
実際にこう言った能力は、人に物事を伝えるときに使えるので、就活時や就職後なんかも重宝するようなメリットですね。
自分の場合は、相手の目線に立って自分の知識を伝えるという行為が、得意になったと思います。
自分の持っている知識を、他人にわかりやすく説明するって慣れていないと結構難しいですよね。
③:シフトが比較的自由に組める
自分が働いていたところでは『月4回授業』とか『月8回授業』のみが決まっていて、曜日や日にちは生徒と教師で相談して決めて良いといったルールになっていました。
なので、シフトはめちゃくちゃ自由ですね。
自分は、生徒の保護者の方と予定を交換して、月初めに授業予定を決めてしまうといったスタイルをとっていたのですが、お互いに忙しい週は授業を無くしたり、逆に暇な日が多い週は普段より授業日を増やしたりしていました。
もちろん『月○○回』といった決められたルールの中でですが、塾バイト等と比較すると、だいぶシフトの融通が利くと思います。
④:大人と話すスキルが身に着く
家庭教師としてアルバイトをしていると、生徒の保護者の方と生徒の情報を共有したり、授業の日程を相談したりするため、意外と大人と話す機会が多いです。
自分の場合は、結構おしゃべりな保護者の方が多かったので、ほぼ毎回、生徒の授業前後に世間話とかしてましたね。(笑)
⑤:手厚く迎えられる
結構生徒の保護者の方に手厚く迎えられることは多く、授業の際に毎回スイーツを出してくださったり、お茶を用意してくださったり、帰り際にお土産を渡してくださったりと、割と至れり尽くせりでした。
また、家庭教師として10人近い生徒を受け持ってきましたが、どのご家庭も共通してめちゃくちゃ感謝してくださっていて、バイトをしていて幸せな気持ちになります。
バイトを始める前は、「モンスターペアレントみたいな親が出てきたらどうしよう」とおびえていましたが、家庭教師を依頼してくるご家庭は、裕福で教育熱心な方が多いからか、そのようなことは一切ありませんでした。
バイトを始めるまでは心配しがちですが、そこまで不安になることはないです!
ただ、もちろん挨拶が無かったり、不愛想ですと良いイメージを持たれずにあまりよくない関係になってしまうと思うので、そこらへんは気を付けておきましょう。
⑥:時給が高い
これは結構イメージある方も多いと思いますが、家庭教師バイトは学生が出来るバイトの中でもかなり高時給です。
参考までに以下の表をご覧ください。
職種 | 平均時給(東京都) |
---|---|
コンビニ | 1,083円 |
レジ打ち | 1,111円 |
ファミレス | 1,131円 |
カラオケ | 1,150円 |
居酒屋 | 1,166円 |
アミューズメントスタッフ | 1,193円 |
塾講師 | 1,583円 |
家庭教師 | 1,462円 |
この表を見ると、塾講師や家庭教師の時給の高さがうかがえると思います。
上記の表は東京都のものですが、「自分の地域の平均時給が知りたい」といった方は引用元を記載しておいたので、参考にしてみて下さい。
⑦:やりがいがある
家庭教師は、1対1で生徒に勉強を教えるので、生徒のテストの点数が上がった時や、受験に合格した時には自分のことのように喜ぶことが出来ます。
特に長い期間受け持っていた生徒は、今までの苦労も一緒に乗り越えてきているので、喜びを分かち合えるんです。
このように、家庭教師バイトをしているとやりがいが感じられる場面が、多々あります。
これもアルバイトをやる上では大きなメリットの一つですね。
⑧:自由に学習カリキュラムが組める
例えば、塾講師としてアルバイトをする場合、塾で決められた教材を使って塾で決められたカリキュラムに沿って授業をしなければならないので、できる授業の幅がどうしても狭まってしまいます。
しかし、家庭教師はそこらへんはフリーです。
使用する教材も、授業の進め方もすべて自分で決められます。
そのため、自分好みに授業をカスタマイズすることが出来るのです。
家庭教師バイトのデメリット
では、続いてデメリットの方を紹介していこうと思います。
今回紹介するデメリットは以下の通りです。
家庭教師バイトのデメリット6選
- 学力が必要
- 意外と稼ぎにくい
- 移動時間がかかる
- 運要素が強い
- 責任が重い
- 時間外労働がある
メリットと同様、それぞれについて解説していきますね!
①:学力が必要
当たり前ですが、家庭教師バイトとして働くためには、ある程度の学力が必要です。
中学生に勉強を教えるのであれば中学生の内容を、高校生に勉強を教えるのであれば高校生の内容を、ほぼ完璧に理解していないとなかなか苦労すると思います。
正直必要な学力に関しては、教える生徒のレベルによります。
しかし、家庭教師としてアルバイトをしたいと考えている場合は、最低でも公立高校入試・大学共通テストあたりの問題を解説を見て、理解できるような学力でないと厳しいと思います。
教えるのが『小学生限定』とかっていう風に絞ってしまうと、なかなか仕事がもらえないですからね。
②:意外と稼ぎにくい
時給が高いから逆に稼ぎやすいんじゃないの?
このように思う方もたくさんいると思うのですが、実は家庭教師バイトは意外と稼ぎにくかったりします。
その理由は、1日に長い時間働けないからです。
コンビニバイトや飲食店バイトですと、1日6時間勤務とか8時間勤務とか割と普通にできますよね。
家庭教師では、1人の生徒につき1コマ90分~120分のことが多いので、1日8時間勤務とかなかなか厳しいんですよね。
「1日に数人の生徒を見れば良いじゃないか」と思われるかもしれませんが、もちろん、担当する生徒の自宅がすべて同じエリアにあるとは限りませんし、シフトも生徒の予定次第なので、1日に2人とかなら全然可能だと思いますが、4人以上とかなってくるとなかなか難しいところがあります。
そのため、短時間でそれなりの収入を得たいといった方には向いていますが、長時間働きたいといった方は他のバイトと掛け持ちで働くことをおすすめします。
実際に自分も塾バイトとの掛け持ちをしていました。
塾バイトは、家庭教師バイトの経験を直接活かせるバイトになるので、結構おすすめです!
③:移動時間がかかる
こちらは、先ほどのデメリットである『稼ぎにくい』にも関係してくるのですが、移動時間がかかることが多いです。
他のアルバイトの場合は、もちろん自分で場所を選ぶことが出来るため、家から近いことが多いですよね。
しかし、家庭教師バイトは生徒の家に出向かなければならないため、意外と遠くに行かされることも多いです。
もちろん、ある程度の制限は自分で設けられますが、家から自転車で行ける範囲の生徒のみを3~4人担当するなんて都合の良い話は中々ありません。
自分の場合は、最大で片道50分程度でした。
移動時間だけで2時間弱かかるので、移動の時間も含めて時給換算すると少し悲しくなります。(笑)
④:運要素が強い
家庭教師という職業は、1人の生徒を長い期間担当するため、手のかかる生徒を持ってしまうと結構大変な思いをすることもあります。
また、家庭教師の時給は大体、生徒の学年や講師の実力で決められるので、『手のかかる生徒=時給が高い』ではありません。
そのため、少し言い方悪いですが、同じ家庭教師でもコスパの良い案件とコスパの悪い案件があります。
正直、ここら辺は生徒の性格や親に依存するので、実際に担当してみないとわからないことが多いです。
したがって、結構運要素が強くなってしまうんですね。
⑤:責任が重い
家庭教師は、生徒やその親と密接にかかわるため、生徒の成績が下がると肩身が狭いし、逆に生徒の成績が上がるとめちゃくちゃ感謝されます。
もちろん、生徒の成績が下がることの原因は、家庭教師のみではないのですが、家庭教師をやっているとそこに変な責任を感じてしまって結構落ち込みます。
聞く話によると、成績が下がりっぱなしの場合、保護者の方から先生変更をお願いされることもあるようです。
そんな事態になったらメンタルが持ちませんね、、
⑥:時間外労働がある
家庭教師には、以下のような時間外労働があります。
- 授業準備 → 行う授業次第。自分の場合はほぼ無し。
- 派遣会社への報告書作成 → 毎回5~10分程度
- ご家庭への生徒の情報共有 → 10分程度
正直、どれもそこまで時間がかかるものではなかったので、自分はあまり気にはしていなかったのですが、気になる方はいるかもしれません。
特に授業準備は、受験生なんかを受け持つと必要になってくるでしょうね。
まとめ
今回は、家庭教師バイトのメリット・デメリットについて、自身の経験を踏まえてご紹介してきたのですがいかがだったでしょうか。
多くのデメリットを述べてきた私ですが、結論やっててよかったと思っています。
移動時間や時間外労働の面で少し不満に思うことはありましたが、何よりバイトをするのが楽しかったです。
ということで、家庭教師バイトについて少しでも興味のある方は、ぜひ本記事を参考にしてみて下さい!
編集者のhitです!